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子供の道徳心を育て、悪いことをしない子にする

小学校に入ると子どもたちは早速「道徳」の授業があります。
道徳を辞書でひくと「社会で人々がそれによって善悪を判断し、正しく行為するための規範、法律ではなく、人の内面的原理として働くものをいう」というようなことが書かれています。

今、小さなお子さんがいるご家庭では、幼児教育とまではいかなくても、お子さんの将来を考え、さまざまな教育や躾、学習を考えていらっしゃることでしょう。

しかし、幼児期にこそ大切なのは、まさに「道徳」です。
善悪を判断する、ということは子どもが育つ過程のなかでとても大きなことです。悪いことはしない、良いことをする、という基本的な概念は人として社会の中で生きて行く上で必要な判断力です。

こういうことは普通に育ち、小学校などの集団生活の中でもいろいろな形で経験し、身に付いていくものではあります。
でもごく小さいうちから、親がしてあげられることとして、「善悪」の判断力があるはずです。

小さいうちから文字を覚えることも、計算ができることも、泳げることも、英語を話せることも、もちろんすばらしいことです。
しかし同時に、幼児期にこそ「人として」社会に生きる上での最低限のルールを体で覚えさせてあげることが親のつとめのひとつではないでしょうか。

例えば挨拶をする。
それから悪いことをしてしまったときに「ごめんなさい」と謝る。「いいよ」と許してあげる。
幼い子なりに毎日、公園やご家庭のなかでそんな場面があることでしょう。格別にその場で道徳ウンヌンと訓戒をたれろ、と言っているのではありません。

ただ、子どもにわかるように「それは悪いことだよね」とひとつずつ親が教えてあげることが勉強よりもまず最初にしなくてはならないことではないか、ということです。

もちろん子どもですから、「悪いことをしてみたい」という気持ちも当然のことです。また悪いことかどうかわからずにやってしまうということもよくあるでしょう。

それに対して、親が無関心にならず、そのたびに子どもの様子を見守りながらご自分の言葉で子どもの心に語りかけてあげてほしいと思うのです。

小さいうちからすこしずつ積み上げてきた「善悪の判断」が、法律が規制するからやめる、罰せられるからしない、という思考だけでなく「人としてどうなんだろう」と思うから「悪いことはしない」という方向に子ども自身が思えるよう、親として導いてあげてほしいと切に願います。

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