女性の不妊治療の内容
検査内容や、不妊の原因でも紹介したように、女性の不妊の原因には排卵日というものが大きく関わってくるということがあります。ですので排卵日を検査など、自分の体調から予測することで受精しやすいタイミングを計ることができます。これをタイミング法といいます。
まずは基礎体温を調べ、排卵検査薬などでも調べることによって脳下垂体から分泌される黄体化ホルモン(LH)が大量に分泌される日を予測します。このホルモンが分泌される日の翌日、もしくはその次の日が排卵日とされる日になります。
体調が整っており、心身ともに安定している母体であれば、当然生理周期も大体予測できます。そういった場合には細かく調べるための薬などを用いずとも、低体温期から高温期の間に排卵が起こりますので十分はっきりとした予測がつきます。
タイミング法は排卵日を予定通りに起こす為、通院などの経過を経てやっと安定して排卵を行えるようになる治療になります。もちろん軽度のものまであるので、薬などに一切頼ることなく、排卵等の受精における妊娠のしやすいときを理解し、そのときを狙って性交するだけでできる事もあります。ですがそれなりに重度の場合ですと、自分の生活リズムなどをきっちりと管理しないといけないと思ってしまい、心の負担が増える一方になり、生理周期も来るってきてしまってうまく排卵が行われないという悪循環もありえます。ですので自分に合った対処法を見つけていくことが大事とも言えるかもしれません。
女性の不妊検査方法
女性の不妊検査というものは、体内の機能である卵巣機能、卵管、ホルモンなどを検査します。そして男性にはない月経周期も視野に入れた検査をします。
さまざまな検査を経て不妊の原因を調べるため、不妊治療のための検査はその段階ごとにわけられている場合が多いようです。多くの場合は、第一検査、第二検査などと分けられていることがあります。今回は多くの病院で行われる一般的な検査について紹介したいと思います。
基礎体温検査
排卵が正常に行われているかどうか、もし不正性器出血などが症状としてある場合、その原因を調べるために基礎体温を調べます。生理の周期を調べるためにも使われる方法です。
フーナテスト
不妊というものは男性の精子の進入から始まり、卵巣へ到達して卵子との受精が正常に行われていない場合もあるのです。そのため男性との性交後に検査をし、この精子の進入していく過程に問題はないかということを調べます。
ホルモン検査
女性の排卵日はホルモンの状態を調べることによって、予測することができます。こちらの検査は尿に含まれるホルモン自体を調べることによって排卵に異常が見られるかを調べることができます。
このような検査が一般的な検査とされていますが、いまだに不妊の原因として明確になっていない場合もあるようです。
自分が不妊症であるという事を知ってまうことが恐ろしいという女性もいます。不妊という症状は人さまざまで、決して治らないものから、治療をすればすぐになおるものもあります。ですがどんなことにおいても早期発見早期治療が一番です。もしかしたら、と思ったら時間を見つけてすぐに検査をしてみようという心構えがまず大事です。
男性の不妊治療内容
男性に不妊症の原因がある場合は、最近では多くなってきているようです。不妊症の原因の4割は男性にあるとされているので、不妊症が疑われた場合には、女性だけに疑いを持たせず、男性も同じように原因がある可能性があるので、早期に検査をしておき、治療を始めることが大切です。
男性の不妊症の原因の3割は、精巣から流れている静脈の血液が逆流するという症状である、精索静脈瘤である場合です。これが起こる原因は、精巣内の温度上昇や、酸化ストレスと呼ばれるものの増加によって起こります。
こちらの場合ですと、手術をします。手術の結果、5割の方の造精機能が回復します。この手術を行うことで、精索静脈瘤であるときには2桁の精子数しかなかったのに、術後しばらくしてからやっと、数百万単位にまで増加するという事があるようです。
精索静脈瘤ではない場合になると、ビタミン剤や漢方薬を投与するという、薬物療法を行います。女性においても原因としてある、ホルモンバランスの崩れが精子の製造の乱れを起こしていることがあります。ですので男性に対してもホルモン療法が取られ、そして女性の排卵日に合わせたタイミング両方を行って自然妊娠を行います。
精子の数が少ない場合ですと、どうしても卵子にまで到達することが大変難しいということになりますので、治療をしてみたところで総精子数が増えないのであれば、人工授精を行う場合があります。それでも妊娠ができない場合は体外受精という治療が行われます。
男性の不妊検査方法
男性の不妊症というものは、どういった検査をすることで発見されるのでしょうか?
男性の不妊症の確認はまずなによりも、精子の検査をします。この場合、検査をする場合に適した精子を採取するため、通常は2〜7日間の禁欲を経て検査を行います。男性の精子の状態というのは男性自身の健康状態、体調に左右されることがあるので、精密に審査する場合は2・3回に分けて行い、総合的に判断します。
血液検査のように、注射で摂取するという過程ではなく、自宅で男性自身の用手法によって排出してもらい、それを専用の容器に入れます。もちろん精子の状態というのは時間が経てば精子の量や奇形などの検査結果に影響が出てきますので、遅くとも一時間以内に検査されるように近所の病院へ持っていかなければなりません。あとは特に冬などに気をつけておかないといけないのが、保存しておく間の温度です。体温に近い36〜7度に保っておく必要があります。
専門の病院ですと、採取室なるものがあり、そこで自分で採取するという方法があるようです。もちろん逆に精子の検査をする設備はあるが、採取するための部屋がなかったりする場合があるので、トイレで一人で採取するという、とても肩身の狭い思いをする場合も十分にあるようです。
男性にとって、種がないという烙印を押されるのがとてもつらいという事を考えて、検査自体を敬遠してしまう気持ちが誰にしろあります。ですが現在での男女間の不妊症の原因の4割は男性にあるとされています。ですので決して軽んじず、自分から検査を受けようという姿勢が大事です。