大人だけではなく、子供でも喉の渇きをいやすために、ジュースや清涼飲料水のペットボトルを持ち歩き、水代わりにたくさん飲む人が増えていますが、飲みやすいからと毎日繰り返しているうちにペットボトル症候群になってしまうことがあります。
ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、清涼飲料水などを大量に飲み続けることによっておこる急性の糖尿病です。糖尿病性ケトアシドーシスの症状となった若い人達の多くがペットボトルで清涼飲料水を飲んでいたことからこう名付けられ、1992年聖マリアンナ医科大学の研究グループが報告した現代病の一つです。
ペットボトル症候群に陥るまでには、糖分を多く含むジュース、スポーツドリンク、コーヒー等を継続して摂取することで高血糖に陥り、脱水症状を起こします。すると水分を体が欲し、また甘い飲み物を飲んでしまいます。さらに喉が乾いてしまい・・と繰り返していった結果、血糖値の増減がコントロール出来なくなるというものです。ひどくなると突然昏睡状態に陥ることもあり注意が必要です。しかもこれは、本人が無自覚のまま悪化しているケースが多いようです。
水分の取り過ぎで、だるいと感じることがあったとしたら、それは血糖値が上がっている合図かもしれません。その他、喉が渇く、トイレに行く回数が増える、などの症状があればペットボトル症候群である可能性があります。
しかし、スポーツ飲料や清涼飲料水を毎日たくさん飲み続けることで起こる病気があることは、あまり知られていません。何気ない生活の習慣から、ペットボトル症候群と呼ばれる恐ろしい病気になる可能性があることを、多くの人に知ってほしいところです。
単純なことですが、ペットボトル症候群を防ぐには、喉が渇いたら水やお茶を飲むのが一番です。家庭で清涼飲料水の買い置きをやめるなど、親の注意も必要です。
ジュースを全く飲ませないということは無理かもしれませんが、問題はその量であり、子どもが健康に過ごすためにも、安易に飲ませることは避けるべきではないでしょうか。
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