走りながら友人とおしゃべりする、ということは何とも楽しいことです。甘いものを食べながら、あれこれおしゃべりすることも、もちろん楽しいですが、「走りながら」ですと、体内のホルモンの働きのせいか、普段よりテンションが高くなり、話も盛り上がったりします。それはまるでお酒を飲みながら話す感覚と似ています。
人間の体は不思議と運動中は脳内ホルモンの影響で、暗いことを考えられないようにできているようです。
運動を始めて15分ぐらいすると、βエンドルフィンという脳内ホルモンが分泌されます。これは脳内麻薬と言われるほど、強力な鎮痛作用と、幸福感を増加させる作用があります。
その後しばらく運動を続けると、分泌されるドーパミンは脳を興奮させ、やる気や高揚感を高めます。これにより、いわゆるランナーズハイという状態になったりします。
またこれらのホルモンとバランスをとるようにセロトニンという脳内ホルモンも分泌されます。これはドーパミンとは逆に鎮静作用が持ち、心を安定させ、ストレスを打ち消し、幸福感を増加させる作用があります。
これらのホルモンの影響で、ストレスが軽減され、幸福感が増すのです。実際、試しに走っている最中にわざと、その時分悩んでいたことを考えようとしたところ、全く悩めずに驚いたことがあります。面白いですね。
一昔もふた昔も以前、女性は家の中を守ることがほとんどで、近所の方々との井戸端会議がほぼ唯一の社交場であり、ストレス解消の場であったようです。そのせいでしょうか、女性はもともとおしゃべり好きです。
カフェで一休みしながらや、ランチしながら、お酒を飲みながらのおしゃべりにもう一つ、走りながらマラソン友達とのおしゃべりも加えてみてはいかがでしょうか。