「汗くさい」と言いますが、実は汗はもともとは“無臭”なのです。では、なぜ、汗は臭くなるのでしょうか。
人間の皮膚の表面には、さまざまな細菌が存在しています。本来は無臭であるはずの汗ですが、細菌に触れることで成分が分解され、そのときに発生する「分解臭」が、不快な汗のニオイの原因となります。さらに、気温・湿度が高い夏は、細菌の繁殖に適したシーズンのため、より、汗と細菌の接触量が増えて、汗のニオイが発生しやすくなります。
予防方法その1。
清潔にすること。細菌の繁殖を抑えることができれば、ニオイの発生は軽減します。特に、細菌が繁殖しやすいワキの下や足の裏は丁寧に洗っておくと良いでしょう。
予防方法その2。
食べ物に気をつける。お肉やニンニク、アルコールなどは体内で分解され、汗と一緒にニオイの成分が分泌されます。また、体臭の原因にもなると言われています。バランス良く野菜なども摂取するように心がけてみることも大切です。
予防方法その3。
ストレスを溜めない。ストレスを感じると汗も多くかいてしまいます。また、ストレスは活性酸素を発生させ、皮脂を酸化させることで、嫌なニオイの汗をかいてしまいます。日頃から何かストレスが発散できる逃げ道を見つけておくと良さそうです。
予防方法その4。
汗をかく。汗をかく機会がないと、汗をかいたときに不純物の含まれた汗をかいてしまうことになり、これもニオイの原因となります。サウナや半身浴、軽い運動などで、普段から汗が出る汗腺の働きを正常に維持しておけば、ニオイのもとを含むイヤな汗をかくことを減らすこともできるのです。サラっとした気持ちの良い汗のかけるようにしておくのが理想です。
これらを実践して、ニオイのない爽やかな汗を流せる体づくりを維持していきたいものです。