貿易事務のお仕事をしていた女性に、仕事内容や様子を聞いてみました。以下からです。
回答者の補足コメント
まず、貿易事務といっても企業によって一人が担当する範囲が様々であるので、今回は私が経験している派遣を中心とした人材が求められる貿易事務についてお答えさせていただきます。
働いている人は男性が多い?女性が多い?
貿易事務としては女性が多いですね。貿易事務より高度になりますが、通関士のお仕事をされる方も同じ職業でありますので、そうすると男性の方もたくさんいらっしゃいます。
この仕事に必要な資格はある?
貿易実務検定、英語力を示すTOEIC、でしょうか。資格よりは経験を求められることが多いですね。
必須ではないけど、あると役立つ資格や知識、スキルはある?
例えば貿易事務は英語をバリバリ使うイメージがあるかもしれませんが、実務はペーパーワークですので、英語力の中でも読み書きの力が重要になります。通関書類、B/Lに関する知識(経験)が求められますので、実務経験がない方は貿易実務検定の取得を目指して知識をつけるといいと思います。
この仕事の働き方はどんなのがある?
派遣の形態で働いている方がほとんどです。
商社・メーカーなどか物流会社でのお仕事になるかと思いますが、正社員の方が輸出入に関する全体を調整していて、細かい作業をそれぞれ派遣の方に任せていく、という感じですね。
ちなみに、通関士となると通関士にしかできない業務がありますので、みなさん正社員で働かれています。
この仕事をしている人の年齢層、年齢の有利不利の有無はある?
幅広いですね。経験が求められる職業なので、派遣でも幅広い年齢の方が活躍されています。
必要な英語力はどれくらい?
TOEICのスコアでいうと、600ぐらいからでしょうか。高ければ高いほどいいとは思います。読み書きのスキルだけですので、会話力がなくても実務ができます。
どんな人を相手に仕事をする?
私はメーカーにて税関に出すインボイスの作成業務のみに携わっていますが、全体を見渡すには、輸出入国とのコレポンや物流会社、通関士の方とのやり取り等、物を動かすにあたって関わる方々とも今後関わっていけたらと思っています。
収入は多い?少ない?
あまり多くないですね。そもそもこの職業に就いている方が派遣が多いということもあるとは思います。
この仕事の需要、就職先は多い?競争が厳しい?
需要がなくなることはないと感じます。派遣ですと、30歳を超えると突然お仕事の紹介が減る、という話をよく伺いますが、貿易事務の経験を積んでいると40歳を超える方でも間を空けずに次の仕事…という感じですね。
一般事務をされていた方が英語力も活かしたいということで貿易事務に転職を希望されることも多いそうですが、経験面で競争力に欠けることが多いようです。入っていらしても、想像していたほど英語を使わない(ペーパーワークばかり)ということで辞められる方もいらっしゃいました。
副業として働ける?
副業にされていらっしゃる方は聞いたことがありません。派遣が多いので、仕事と仕事の間に短期のアルバイトなどをされている方はいらっしゃいます。
この仕事に就くまでの過程は?
私は短大を卒業後、物流会社にて輸出入に関する事務を担当していました。出産に際して退職し、派遣で貿易事務の仕事を続けています。