40代・男性
僕は39歳のときにSNSで知り合った人と結婚しました。相手は10歳年下でした。交際期間は2年弱でした。
最初はSNSのサークルを通じて知り合い、そこでの交流が続きました。オフ会を通じて互いに直接会ったときにも違和感はありませんでした。ただ、想像していたよりも素敵な方だったので、やはり緊張はしました。
そのサークルというのは、あからさまな出会い系とかではありません。ある方が主催している全国のダムを見て回ろうという、非常にマニアックなものです。で、mixi上でメンバ-どうしお互いに交流しあい、随時オフ会を開き交流を深めるって感じで、かなり真面目なものです。
僕はかなり人見知りが激しく、あがり症なので、概ね第一印象は悪く、女性経験はあるものの、あまり上手く付き合ったことは殆どありませんでした。なのでこういうネット上でまずは交流してゆくという方式は僕には最適でした。この下地が、その後直接会って…という時のために、とても重要な伏線となりえたと思っています。
初めて直接会ったのも、メンバー複数でのオフ会でしたと書きましたが、それからもふたりきりというのは、かなり時間が過ぎてからでしたよ。複数で会い、和気藹々とした雰囲気の中で徐々に信頼を深めてゆくというか。そうやって大事に育んでゆくということが大事なのではないかと思います。
そうやってグループ交際を重ねてゆくうちに、何となくお互いに好意を持ち始めていることに気がつきました。で、あるときにはじめて、清水の舞台から飛び降りる気持ちでお誘いをして見ました。これもごく自然にです。
断られても命をとられるわけでもないしという割り切りがあったので、緊張はしましたが過剰にびびることもありませんでした。ともにハーブが好きだったので近所の植物園に散歩しに行きませんかという感じです。初デートも、それまでグループで何度も会っていたので過度に緊張することはありませんでした。オフ会の延長気分です。
そうやって3度目くらいからは本当に自然にデートすることができ、その後、紆余曲折はありましたが、無事に結婚までたどり着くことができました。結婚までの道程はごく一般的なものでした。
僕は思うのですが、どうしても失敗や恥を恐れるとうまく行かないことが多いです。あと、どうせ僕では…というネガティブな感情は全てを台無しにするといっても過言ではありません。むしろ開き直りが大事なのではないでしょうか。これは些細なことですが、とても大事なポイントだと思います。
あと、どうしても背伸びすること、これが大敵なのではないでしょうか。緊張しがちであがり症で場慣れしていない人がいきなりパーティーに行ってもうまくいくはずはないと思います。それよりも背伸びしないで済む場所、方法、手段を的確に選び、自分の自信と誇りを保てるようにしたほうが、僕は賢明だと思うのです。自分が自分でいられるリングで勝負したほうが、よい結果が出ることは一目瞭然だと思います。
それに小中学生時代ではないので、背伸びをしないこと、自分の身の丈に応じた方法をちゃんと選択することは、恥でも何でもありません。
僕たちも「SNSで知り合った」ということを引け目にしていません。家内の母には少しひっかかることがあるようですが、むしろ、だからこそうまく幸せにやっている姿を見てもらいたいと思います。世間的な偏見も少なからずありますが、全く意に介していません。僕たちは、その後の過程と言うもの、つまり未来をとても大事にしたいと思っているからです。
ぜひ、自信と、誇りを、取り戻してください。上手くアドバイスできたかどうかは定かではありませんが。