40代・女性
結婚をしたいが人見知りであり、どんな手段を取れば良いのか悩んでおられるのですね。
実は私も、あなたと全く同じ状況でした。小さい頃から人見知りが激しく、初対面の人と話す時はとても緊張していました。
話している間に赤面したり、明るく振る舞おうとして裏目に出たり、声が上ずったりと、いろいろな失敗を繰り返してきたのです。その性格は大人になってからも変わらず、対人関係においてはストレスを感じていました。
誰かと知り合うたびに「ちゃんとうまく話せただろうか」「無理にでも会話をしなければ変に思われる」など、いつまでもくよくよしてばかりいました。
こんな私も、２５歳を過ぎると「結婚したい」という願望や焦りが生まれました。親に勧められて、お見合いを二回したこともあります。しかし人見知りが災いして、うまく自分をアピールできないまま自然消滅してしまいました。
それからは婚活に挑むのも怖くなり、漫然と毎日を過ごしていました。するとあっという間に３０歳近くになり、周囲の知人もどんどん結婚していきます。さすがの私も、「どうにかしなければ」とさらに焦りました。
そこでついに、大手結婚相談所へ入会しました。
こうして自分を追い込まないと、人見知りを克服できず結婚も難しくなると考えたからです。
その結婚相談所では、データマッチングによるお相手の紹介が行われます。事前に登録した希望条件に従って、理想に近い方を引き合わせてくれるのです。
実際にお見合いをするには、会員同士が連絡を取り合わなくてはなりません。その上でお見合いの場所や日時を決め、一対一で合うのが基本でした。人見知りの私にとって、一連の流れをこなすのは大変でした。全く見ず知らずの人に電話やメールをし、出会いの場を作らなければならないからです。
いざお相手と会ってみると、スムーズに言葉が出なかったり話が途切れがちになったりします。これでは印象が悪くなると思い、矢継ぎ早に話を振ったり必死に笑顔を作ったりもしました。大汗をかきながら奮闘し、六人の方とお見合いをしたものの、やはりなかなか御縁をつかむことができませんでした。
そんなふうに婚活をしているうち、私は折れそうな気持ちを奮い立たせました。結婚相談所には、入会金や毎月の会費を合わせて３０万円ほどを払い込んでいます。
さらに、会員期間は二年と決まっており、その期限が間近に迫っていました。このまま何の成果も得られず、すごすごと撤退していいのかという強い気持ちが湧いてきたのです。人見知りではあるけれど、一生懸命にお相手と会話をして自分を精一杯アピールしたいと考えました。
多少変に思われてもいいので、ありのままの自分を見せようと決心しました。そんな折、私の担当カウンセラーの方がある男性会員を直接紹介してくれました。その男性と会った時、初対面にもかかわらずとてもリラックスして話ができました。
一種の開き直りが、私の人見知りの性格を変えてくれたのかも知れません。赤面しても言葉に詰まっても、ひたすら笑顔で乗り切りました。
それが功を奏したのか、お相手との距離はどんどん縮まりました。そして半年後に、その男性と結婚することとなりました。
確かに、人見知りをすぐに克服するのは難しいものです。ただ、自分の環境や意識を少し変えることで、徐々に言動が良い方向へ向かうはずです。必要以上に萎縮せず、自分をさらけ出すつもりで努力してみてはいかがでしょうか。あなたの婚活の成功をお祈りしています。
