50代になって肌の衰えがいろいろ気になってきたのではないでしょうか?
ある程度予想はしていたものの、鏡の前でよくよく見ると、シワやたるみ、キメが流れていたりと現実は厳しいはずです。
ではそんな50代女性の肌はどうやって手入れするべきなのか?色々な肌トラブルを抑えつつ、これ以上ひどくならないようにするには、50代女性の肌と30代肌との差を知ってください。そうすれば自ずと使うべき基礎化粧品とお手入れ方法がわかります。
50代女性の肌は30代とココが違う!
1.セラミド3とセラミド6Ⅱが大幅に減少している
肌の保湿はほぼ大半がセラミドで賄われています。ヒアルロン酸とかコラーゲンではないんですよ。これは年齢に関係ありません。
つまりセラミド不足が肌の乾燥、そしてシワ、たるみ、キメの荒れ全てにつながっています。
特に50代女性に不足するのが、セラミドの中でも3番と6Ⅱ番です。この2つは30代くらいだとあまり減少していませんが、50代になる頃にはかなり減っています。
保湿のメインは2番なのですが、肌の保湿やバリア機能、キメの整えなどはセラミド種類がバランスよく存在して初めて発揮されます。保湿ケアをしていても年齢のせいでこの3番と6Ⅱ番がなかなか増えないため、30代のときは実感できていた保湿化粧品の効果が実感できなくなります。
特にセラミド6Ⅱはターンオーバーに欠かせない重要なセラミドです。
2.皮脂量が足りない人が増えてくる
体質とホルモンバランスの個人差があるため、セラミドに比べて人によって差がありますが、50代になると皮脂量がかなり減ってくるのが普通です。
皮脂というのは保湿のためと勘違いしている人も多いのですが、保湿はあくまでセラミドの担当です。皮脂は保湿をしているのではなく、保湿力を発揮するのに必要という位置づけです。
また、肌がちゃんとターンオーバーしたり、刺激に負けずに肌角質層を守る、美肌菌の餌となって肌を弱酸性に保つなど、いろいろ重要な役割を少しづつ担っています。
50代になると皮脂が不足してくるため、これらの役割が徐々に低下。総合的に老化肌へと向かわせてしまいます。
3.ターンオーバーの周期が遅くなってくる
肌は毎日生まれ変わっています。その生まれ変わるペースは約28日と決まっています。
しかしこの肌の生まれ変わる速度・周期は肌の若さそのものになります。つまり50代になると28日で肌は入れ替わらなくなります。
50代でも肌が若々しい人は、肌のターンオーバーが遅れていないということです。逆に30代でも肌がガサガサでシワシワな人がいますが、総じてターンオーバーが通常の50代以上レベルになっています。
またターンオーバーが遅れているということは、コラーゲンやエラスチンの生成も遅れているということです。なので肌のハリがなくなりほうれい線やたるみが生じてきます。
4.肌の抗酸化力が落ちてくる
肌の老化というのは、活性酸素に攻撃されて肌の再生がうまくいかなくなる、それが蓄積されて起きるものです。
若い時というのは、活性酸素が発生しても抗酸化力が強くて、活性酸素の影響を受けにくい。だから肌がちゃんと生まれ変わるからピチピチしているのです。
50代ともなると肌の抗酸化力は相当落ちています。しかし抗酸化力を高める方法はそんなに簡単じゃありません。活性酸素はストレスで大量に発生します。
それは肌に合わない基礎化粧品を使っていても発生します。50代になると肌のお手入れは基礎化粧品選びにも気を使わないと、効果が実感できないだけなく、さらに老化を招くことになります。
50代女性のやるべきお肌のお手入れ
1.セラミド3とセラミド6Ⅱを補う
セラミドは肌の水分蒸発を抑える保湿ケアで増やすことができます。ただ、50代になると肌の再生能力が落ちているため、年齢で不足するセラミド3とセラミド6Ⅱはなかなか増えません。
幸いにも保湿化粧品でセラミド3と6Ⅱが配合されているものがあります。問題としては他のセラミド化粧品より価格が高めになること。
でもセラミド3は小じわ、6Ⅱは小じわとターンオーバーに欠かせないセラミドなので、50代肌には積極的に補いたいものです。
2.皮脂が少ない人はスクワランで保湿
スクワランは鮫の肝臓から取れる油分で、人間の皮脂構造と限りなく近い上に、酸化しづらいという特徴があるため皮脂の補完に最適です。
ちなみにスクワランは極々少量を使うだけで十分です。人の皮脂も多すぎると逆効果になるように、ほんの僅か肌にあれば十分な効果を発揮します。
スクワランはベタつきがなくてサラサラしているので、肌の質感を変えることなく、50代肌に足りない条件を補完してくれます。
3.ホルモンバランスを整える
50代、特に50代女性はホルモンバランスに大きな変化が出てくる時期です。人によっては更年期障害に苦しむ時期ですが、それがまさしくホルモンバランスの乱れからくるものです。
女性は気持ちで大きく揺れ動く感受性の強い性別です。男性がピンとこないアロマで大幅な変化が見られるのも女性です。
ただ基礎化粧品にアロマ効果を求めてはいけません。香りが強いものは肌に刺激が強いものが多くて合わないことが多いです。
ベストな香りはダマスクローズの香りです。これは自然な香りで、かつ最もホルモンバランスにやさしい香りとされており、まさに50代女性の味方となる香りです。
4.肌に赤色を取り入れる
肌に赤色?
というとピンと来ませんが、トマトや鮭の天然色素であるアスタキチンサンやリコピンのことです。
鮭が海から川を遡ってこれるのはこの赤色色素であるアスタキチンサンのおかげです。産卵期を迎えた鮭は真っピンクで赤々としています。
ところが産卵をした瞬間にこの赤色は薄くなり一気に弱って死んでしまいます。つまり老化が急激に進んだということです。50代の肌にもこの赤色パワーがあれば、もっと元気を維持できるというわけです。