買取業者を自分で見つけるだけで詐欺被害は半分防げる
最近、着ていない着物の需要がかなり伸びています。
クールジャパンとして、日本古来の民族衣装である着物の美しさに、外国人需要が伸びているからです。
その裏で増えているのが着物買取市場。
しかし、めちゃくちゃ詐欺が多いです。
着物は処分した。でも騙されたくない。
そのために一番有効な方法は何か?
簡単です。
自分から着物買取業者に連絡を取ること。
詐欺の大半は、電話や訪問による自称業者側からアプローチだからです。
着物買取詐欺の内容について知っておこう
着物買取詐欺のパターンはいくつかあります。
その内容について知っておきましょう。それだけでも、いざその場面にあったときに踏みとどまれます。
目的は着物買取ではない。貴金属目当て
着物買取詐欺は、着物を安く買い叩いて高く売るものではありません。
狙いは貴金属です。
なぜかというと、着物は相当の目利きがないと正確な判断ができません。プロでも結構困る着物が多いのです。
さらに、その着物をさばくルート、市場が限られています。
しかし、貴金属は目利きがそこまで求められません。そして需要、市場が世界中であるため、ド素人が手に入れても捌けます。
だから、着物を買い取ってそれ自体で稼ぐというビジネスモデルは普通できないものなのです。
詐欺集団は素人。だから分かりやすい貴金属狙い
自称業者は、着物買取をメインの目的として家庭を訪問。
着物は買い取らないか、二束三文で買い取り、貴金属はないか?ともちかけます。
なぜなら、貴金属のほうがはるかに簡単に商売になるからです。
ここで詐欺かどうかの分かれ目になります。
まっとうな着物買取をしている業者でも、一応貴金属買い取りは持ちかけてきます。ただそれは、営業の延長線上です。
でも、詐欺グループは初めから貴金属狙いなので、「押し買い」という半ば脅迫じみた強引さで買い取ろうとします。
しかも買取価格が適当で二束三文。下手すると箱いっぱいが1,000円なんて金額でもっていかれるケースもあります。被害総額が100万円を超えるのもザラです。
なぜ今着物買取で騙されやすいのか?
なぜ着物買取と称して詐欺が行われるか?というと、貴金属買取は既に多くの女性に警戒心をもたれているからです。
そして、着物は独特の背景があり、それが詐欺に狙われやすい土台となっています。
着物は正確に買い取ってくれる業者が非常に少ない
着物は日本独特の文化であり、非常に高価なものもありますが、現代ではその価値を理解できる人がほとんどいません。
そのため、貴金属のように気軽に買取に出せない事情があります。
着物は心理的に処分しづらい
貴金属にも誰にもらったとか思い出がありますが、着物に比べると処分しやすいですね。
何か思い出が詰まったものでも、捨てるというのは一番しのびない方法です。
それだったらと売却してしまえるのが貴金属。
しかし、着物は貴金属のようにコンパクトではなく、着古した普段着のようにゴミ袋に入れて捨てることも心理的にできません。かなり心の負担になります。
特に女性は衣服に対してはその思いが強くなるため、着物の処分に困ります。
でも買取業者にまともなところがない。
さらに言うと、貴金属はどこの誰が使用してもあまり気になりません。そのまま中古品としてブランドショップで売られることもあれば、そもそも加工されて見た目が変わっている場合も多いです。
しかし着物はそのまま着られることも考えると、売却した後の利用方法も気になってきます。
困っている心をまんまと利用される
つまり、着物の処分で困っている人は、どうにかしたい!という気持ちが貴金属より強いのです。貴金属より保管場所も取りますから。
そこで、詐欺業者はその心に付け入り、着物が処分できると油断させておき、本命の貴金属買取りを強引に進めます。
そして何より、着物の処分で困っている人はそれなりの年齢、かつ女性であるため、貴金属も所有しているのがほぼ確実だから、これほど美味しい商売相手はいないわけです。
知っておくと騙されない「怪しい着物買取業者の特徴」
こう書くと、着物買取業者全体が詐欺を働く可能性があるように思えてきます。
ただ、詐欺業者とそうでない特徴にははっきりしたものがあります。
まっとうな業者は電話営業・飛び込み営業を滅多にしない
着物買取に限らず、貴金属買取りにしても何にしても、詐欺絡みはだいたい向こうからアプローチがあります。
なぜか?
こちら側に心の準備をさせない間にことを進める必要があるからです。
普通のまっとうな業者の場合は、お店を構えて、チラシやネットなどで集客をします。あとは利用したお客さんからの口コミも多いです。
でも悪徳業者は、自分たちの存在は知られたくありません。知られるとやりづらくなるからです。あそこの業者さんは強引だ!とか悪い口コミが流れると仕事がしにくくなります。
だから、ウチで買い取らせてください!という宣伝広告はあまりやらない傾向です。
ただ、チラシなどはやっているとことはあります。でも店舗というわけでもなく、コロコロ事務所を変えていたりします。
それと注意したいのは、新聞広告に載っていたから安全な業者だとは限りません。新聞社はそこまで審査していません。新聞の権威を借りた典型的な詐欺とまでいかないけど悪徳ということはあるので注意。
着物についての質問に答えられない
初めから貴金属買取りが目的のニセ業者の場合、まず着物の知識がありません。
着物の価値は着物業者でも判断が難しい物が多いくらいなので、適当に考えている人には分かるはずもありません。
だから着物に関して少しでも知識があるなら、それを相手に聞いてみれば判断がつきます。全く答えられない、どんな質問もはぐらかすようなら怪しいと思っていいでしょう。
それでどうやって正確な査定金額をはじき出せるのか?ということです。
着物を処分したい人の買い取り依頼前のチェックポイント
着物を処分したい。
でも詐欺が怖い。
そんな人のための、騙されない、そして気持よく買い取りに出すための知識まとめです。
買取業者は自分からアプローチする
詐欺の大半が向こうからのアクションです。
調度良かったのよ!
じゃなくて、自分で探しましょう。それだけで騙されるリスクは大幅に下がります。
店舗が実在する買取店を選ぶ
店舗がない業者はやはり怪しいところが増えます。
高く買い取ります!という謳い文句に流されてしまう人も多いですが、着物の処分で稼ごうとは思わないこと。それなりの価格で処分できたらいいと思いましょう。
訪問買い取りの場合は玄関対応
これは価値が高いであろうと思える着物数点を玄関先に準備しておきましょう。
そこで着物の価値や、着物について質問をぶつけてみれば、詐欺業者は適当な返答しかしません。そしてすぐに貴金属買取りの話をもちかけてきます。
もし最初から着物の物色のためにと家にあげてしまうと、そのまま居座られて貴金属買取りを強引に進められてしまいます。
だから家族がいる人は一人で対応しないことも重要な対応策です。
おかしい?と思った即決しない
訪問買い取り詐欺、押し買いは、せっかく来てもらったのだから…という日本人独特の良心から、納得していないのに了承してしまうことで成立しやすくなります。
良心的な業者なら、その場で絶対に即決は強要しません。
数日考えさせて欲しいことを伝えましょう。
悪徳業者はそれを許そうとしませんが、最悪は警察に電話をすれば逃げていきます。
だから電話機、携帯電話を側に置いておくのも有効な対策手段です。
着物買い取りの実績がある業者の一例
強引な押し買いがないとされている買取業者を紹介します。
確認したところ、貴金属やお酒、コインにブランド物、衣服など様々なものを買取りしている業者なので、こういったものはありませんか?という営業はするそうです。
ただ、必要ない旨を伝えれば問題ありません。
店舗があって、全国展開しているため、もしそういう悪評がたてば一気に広まってしまうため、その意味では安心と言えますね。
着物スピード買取.jp
日本全国に対応している業界トップレベルの有名買い取り業者です。
着物以外にも多数買い取りしているため、着物以外の物品有無について聞かれることはありますが、あってなおかつ売りたいのなら申し出ればいいだけです。少なくとも、貴金属が出てくるまで担当者が帰らないということはありません。
いきなり来られても…
という人には、事前に写真をメールで送信して、買い取り可能性についての目安を調べてもらうこともできます。つまり最初から買い取り成立ありきじゃない業者ということなので、この点は安心できる材料ではないでしょうか。