下痢気味の人はヨーグルトを食べるといい。いや、余計に下痢する。
おいおい。下痢気味じゃない俺はヨーグルトを食べると下痢するぞ!
ヨーグルトって、結局下痢気味の人が食べてもいいのか悪いのか?どっちなのか分かりますか?
その答えは…良い人もいれば悪い人もいる。その人次第。というのが正解です。
食べても安心な人は乳糖分解酵素の有無
ヨーグルトは本当に体にいいの?悪いの?
唯一悪い点を上げるとすると乳糖です。
ヨーグルトよりも顕著なのが牛乳ですよね。牛乳を飲むと決まってお腹がゴロゴロして下痢してしまう、ゆるくなってしまうという人が結構います。
これは、ガラクトースという乳糖を分解する酵素が少ないと起きる症状。生まれつきの人もいれば、母乳で育てられたかどうかでも変わってきます。
当然ヨーグルトの原料は牛乳なので、この乳糖が含まれています。
しかし、ヨーグルトの発酵によってこの乳糖がある程度分解されています。なので、牛乳よりヨーグルトのほうが下痢になりにくいのです。だからチーズで下痢をするという人もあまり聞かないように、発酵という力はとても人の体に役だっていることがわかりますよね。
実はヨーグルトでも下痢してしまう!?
じゃあ下痢気味の人でもヨーグルトを食べても大丈夫なんだね?
過去に牛乳で下痢をしたという経験がなければおそらく大丈夫でしょう。
ただ、そもそも乳製品に対するアレルギー反応がわずかにある人もいますし、絶対にヨーグルトが体にいいかというと言い切れないですね。
一部論文では、ヨーグルトのほうが下痢しにくいという話は間違いであって、牛乳もヨーグルトも大差はないとする研究内容もあるくらいです。
乳酸菌はヨーグルト以外でも取れるし不足するはずがない
乳酸菌を体に取り入れたい場合、ヨーグルト以外に方法はないの?
一番簡単なのはサプリメントですが、そもそも日本人にとっては乳酸菌が不足するということが異常なのです。
- 醤油
- 味噌
- 漬物
日本人の食卓に欠かせなかった食材で、ほぼ毎日口にしていたものです。
これらは発酵食品であり、この中にたっぷりの乳酸菌が含まれています。
しかし、食の欧米化に伴いこれらの消費量は減ってしまいs、自然に乳酸菌を体に取り入れる機会が激減。
そこで日本人が本来とってこなかった乳製品に注目が集まったのですが、長い歴史で見ると日本人には合わない人が出てきて当然なんですね。逆に醤油や味噌で下痢をするなんて人はいないでしょう。
昔の日本人は味噌で乳酸菌たっぷり健康だった
そんなこと言っても、醤油や味噌なんて食べ過ぎたら塩分の取り過ぎじゃん!
醤油や味噌は今の減塩社会では悪者にされがちですよね。
ただ、昔の人って今みたいに食べるものが毎日バラエティに富んでなかったんです。
例えば戦国自体の兵隊さんなんかは、おにぎりに味噌をベタッと塗りたくったものを食べていただけです。一般の庶民もおかずといっても魚や野菜くらい。味付けに味噌や醤油が当たり前に使われていました。
でも現代社会はどうでしょう?
いろいろな食材に味付け。調理方法が溢れているため、自ずと発酵食品を口にする機会が減るんです。そして、昔の人はシンプルな食生活だった分、むしろ塩分の摂取量は少なかったくらいなんですね。今だったら知らない間にたくさんの塩分を口にしてしまっています。
漬物に乳酸菌は少ない?ヨーグルトのほうが多いのはウソ!?
それでもさ。ヨーグルトと漬物なんかは比較したら、どう考えても乳酸菌量はヨーグルトでしょ?
イメージ的にはそうですよね。
しかし、その漬物ってどこで買ったものでしょうか?
実は漬物。特に浅漬けなんかは乳酸菌が全く入っていないものが多く、大半の漬物には十分な乳酸菌が入っていないのです。
それに対して昔ながらの手作り漬物は、ヨーグルトもびっくりの乳酸菌がたくさん含まれています。
それにヨーグルトは動物性の乳酸菌。漬物や味噌などは植物性の乳酸菌です。
どちらが日本人に合いそうなのかは一目瞭然ですよね。
世界が認めた健康食「和食」は乳酸菌がいっぱい取り入れられるから
つまり、ヨーグルトで下痢するような体質の人は、和食に切り替えろってこと?
単純に言うとその通りです。
本当の和食というのは、不思議なくらい体に必要な栄養を自然に取り入れることができます。
海外でも今和食を健康食として取り入れる人が多くいますよね。
それに欧米型の食事というのは、体の乳酸菌を減らしてしまうことが多くなります。それに牛乳やヨーグルト、チーズも健康食ですが、タンパク質の取り過ぎやカロリーオーバーも心配ですよね。
消化がいい食事はお腹に優しいと言われるのは、これは乳酸菌を増やせるか減らすかという話のこと。だから肉食や加工食品など消化の悪いものを食べていると、ヨーグルトのパワーに頼りたくなる状況になるんです。
和食に切り替えるのはちょっと待った!
でもいきなり和食って言っても…
そうなんです。
ヨーグルトで下痢するからといって和食に切り替えようとしても、まずそのような食生活をどうやって維持するのか?という問題があります。
無理に美味しくない和食を作って食べるとストレスになり、そのストレスも乳酸菌を減らしてしまう原因となります。
また、市販の和食食材や加工食品は、一見健康そうに見えても添加物などで無理やり作っているものが多く、本来乳酸菌が豊富なはずの味噌や漬物などもまったくもって意味がないものが多くあります。
つまり、乳酸菌を体に取り入れたいからといって、何もかも大きく変えるのも逆効果ということ。
もっと自然に、ヨーグルト以外で乳酸菌を取り入れて試してみるのが一番です。
植物性の乳酸菌サプリメントなら乳糖の心配がない
でもヨーグルトもダメ。和食も難しいとなるとどうすれば…
まず、少なくとも今の食生活に自然な発酵食品を増やせるよう意識はしてみましょう。
その意識の元、植物性の乳酸菌サプリメントを試してみてもいいかもしれません。
世の中には手軽に乳酸菌を取れるサプリメントが多く発売されています。
ただ大半は牛乳由来、ヨーグルト由来なので乳糖が含まれており、乳酸菌サプリメントだけどゴロゴロしてしまう人が結構います。
なので味噌や醤油、漬物と同じ植物性の乳酸菌サプリメントを選んでみてください。
元々古来から日本人が口にしてきたものと同タイプ。乳糖の不安もないのでこちらのほうが合うという人が結構います。
みんなイメージとしてヨーグルトがいいという考えがあるため、植物性と聞くといまいちっぽい…と思いがちですが、実は乳酸菌としての強さは植物性のほうが上。意外に知られていないのですが、取るなら植物性のほうが優れているんですね。