通訳案内士のお仕事をしていた女性に仕事内容、職場の様子などを聞いてみました。
働いている人は男性が多い?女性が多い?
以前は男性が多かったのですが、現在は女性の方が多いと思います。
この仕事に必要な資格はある?
官公庁長官が実施する国家試験である通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります。
必須ではないけど、あると役立つ資格や知識、スキルはある?
語学力だけではなく、日本の歴史や地理、文化、産業、経済、政治等広い知識がないとお客様に十分な案内を提供できないと思います。
また、難しいことばかりでなく、アニメやオタクや流行りものに関する知識や、自分の得意でない分野の質問も当然くるので、色々な情報にアンテナを向けておく必要があります。
この仕事の働き方はどんなのがある?
フリーランスがほとんどなので、自分で旅行会社やホテル等に営業をかけて、そこから依頼されてお客様をご案内する形です。ネット上にサイトを立ち上げてお客様に直接申し込んでもらう人もいます。
この仕事をしている人の年齢層、年齢の有利不利の有無はある?
年齢の高い方は人生経験が豊富だったり、渋い和文化に精通している場合があるのでそういった点では良いかもしれませんが、秋葉原や渋谷などにお客様を連れて行くとなると若い方の方がアレコレ知っているので、色々なガイドが出来るかもしれません。
実際は40~50代くらいの方が働いている数では多いようです。
必要な英語力はどれくらい?
会話力は日常会話程度で大丈夫ですが、文化や歴史などを説明する際に、日本人でも日常的には使わないような単語が出てくる場合があるので、通訳案内士試験対策でも勉強するでしょうが、単語を沢山知っている必要があると思います。
また、日本語でも言えることですが、聞かれたことに対して分かりやすい説明ができるとよいでしょう。
どんな人を相手に仕事をする?
外国から来た観光客です。企業等が招いた海外招待客への随行もあります。
収入は多い?少ない?
正直あまり多くはないです。フリーランスの形で働く場合がほとんどなので、安定もしません。ただ仕事内容はとても楽しいです。
お金目当てではなく、やりがい重視で自分の時間を大切にする人向きの仕事と言えると思います。
この仕事の需要、就職先は多い?競争が厳しい?
震災直後よりも仕事は増えてきています。しかし観光客の多い春と秋は猫の手でも借りたいくらいになりますが、夏・冬の閑散期はベテランの案内士以外は暇を持て余すことになる可能性が大です。
また、ボランティアで行っている方々もいるのが現状なので、仕事先はそんなに多くありません。年間30~50日程の就業の人が割合では一番多いようです。年間200日仕事が入ったら売れっ子の領域かもしれません。
副業として働ける?
土日中心で働くことも可能なので、その場合副業としても可能だと思います。ただ、1、2週間旅行について回る場合もあるので、そういう仕事を受けるとなると副業は難しいですね。
この仕事に就くまでの過程は?
特に必要な経歴等はないので、普通に主婦をしていた方が、子育てが終わった後にこの職業についたり、定年退職した後に始めたりする方もいらっしゃいます。
英語が話せて、人と接することが好きで、歴史や日本文化に興味のある人なら誰でも挑戦できる職業だと思います。