遺伝は関係ない!乾燥がアトピー発症率を高める!
親から子供、赤ちゃんにアトピーが遺伝するかどうかは医学的にはっきりと決着がついていません。
アトピー体質の両親から生まれた子供がなんともないこともあります。
ただ一つ大事なことがあります。
赤ちゃん時代に肌が乾燥している状態が長くなると、その後アトピー症状が発症しやすくなるという研究結果があります。
赤ちゃんだからと保湿を軽んじている親が多いですが、今は昔と違ってエアコンが当たり前。エアコンの風で部屋の空気が乾燥して赤ちゃんが乾燥肌になるケースが増えています。
また、アトピーではなく肌質を遺伝することはあり、親がアトピー体質だった場合、同時に肌が弱くて乾燥しやすい肌質であるため、赤ちゃんも乾燥しやすくてアトピー症状が出やすいことになります。
もしかしてウチの子ってアトピーが遺伝したんじゃ??と心配になる前に、赤ちゃんの肌を適切に保湿してあげてください。それだけでもその子の将来は明るいものとなるはずです。
アトピーは遺伝じゃない!産後で決まる!
アトピー体質の肌質が遺伝しているから
アトピーの遺伝子は遺伝しないという説が有力です。ただ肌質はある程度遺伝するとされています。
アトピーとは弱い肌の究極状態。刺激を受けやすくてアレルゲンを発生させやすい肌質です。
親がアトピー体質だった場合、刺激に弱い肌質を赤ちゃんが受け継いでいる可能性は高くなります。
仮に肌質が弱くて、赤ちゃんのときに刺激に多くさらされて、たくさんのアレルゲンを作ってしまうことがなければアトピー体質になる可能性はかなり低くなります。
アトピー親の赤ちゃんはアトピーになりやすいだけ!
赤ちゃんのときは誰でも肌が弱くて、ちょっとした刺激で真っ赤に腫れたり、かぶれたりします。
これは赤ちゃんの肌がまだまだ未熟て、外部刺激を跳ね返すバリア機能が弱いからです。
肌が少しでも乾燥すると、それだけ肌水分が減少し、外部刺激を跳ね返す力が弱まります。アトピー治療も保湿が重要とされるのはそのためです。
たとえ家計に一切アトピー体質の人がいなくても、赤ちゃんの時期に外部刺激を頻繁に受けて肌を荒らしていると、それがきっかけでアトピー症状になることはあります。
アトピー体質の親から生まれた赤ちゃんは、ただでさえ肌荒れしやすい赤ちゃんなのに、さらに弱くてアトピー体質になる可能性が高くなってしまうのが問題なだけです。
赤ちゃんをアトピー体質にしないためにできる保湿スキンケア
保湿剤は赤ちゃんの肌成長を邪魔しないのが重要!
保湿というと、大人だと潤い成分を塗りたくっている人もいますが、赤ちゃんの場合はこれから自然にどんどん肌を成長させていく時期です。
このときに保湿化粧品のようなものを肌に塗ると、その保湿力の高さのせいで、赤ちゃんの肌が自ら保湿する機能を伸ばすのをやめてしまいます。
あくまで赤ちゃんの肌保湿は、赤ちゃん自身の肌力を助けてあげるようなものにしましょう。
保湿剤の肌に優しいという表記に騙されないで!
アトピー親から生まれた赤ちゃんは、アトピー自体は遺伝していないものの、肌質が弱いという部分が遺伝している可能性が高いです。
さらに赤ちゃん時代は誰でも肌が弱い時。このときに、保湿剤に含まれる成分に赤ちゃんの肌が反応して荒れる場合があります。
肌に優しいという表記は大人が使っても肌荒れするときがあるように、赤ちゃんにとってはなおさらどうなるか分かりません。
目安としては、実際に他の家庭で既に赤ちゃんに愛用されているようなものです。あまり目新しさに目を向けて、新しいものを選ばないように。赤ちゃんの肌質は、遺伝はあれどこのときにちゃんとケアしてあげるかどうかで将来の生活具合が決まるのですから。