子どもが生まれて最初に飲む物は母乳或いは粉ミルクです。
分娩後、数日間に分泌される乳汁いわゆる初乳は、その後に分泌される母乳に比べて少し黄みがかっていて、量もわずかしか出ませんが、この中には分泌型免疫グロブリンA、ラクトフェリンなどの成分が多く含まれ、新生児の喉や消化器官に免疫力や殺菌力を与えます。
多くの母親はこの初乳を与えると同時に足りない分を粉ミルクで補っていきます。しかし日が経つにつれ次第に母乳の量も安定してきて粉ミルクを使わなくなるケースも多いです。
しかし、母親の健康状態や精神状態、或いは時間的余裕などがない等の理由により、早くから粉ミルクの割合が多くなる場合も多々あります。
粉ミルクを与えるにあたり、調乳用の水を気にされる方もいらっしゃいます。 粉ミルクは、水道水(を沸騰させてカルキを飛ばした物)で調乳することを前提に、栄養分を計算して作られているので、これをミネラルウォーターで調乳してしまうと、ミネラル分が多すぎてしまい、赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまいます。
しかし赤ちゃんの調乳用に作られた純水を使って調乳するのは問題ありません。この調乳用の水を使って1歳になるまで赤ちゃんにミルクをあげた場合、水にかかる費用は幾らくらいになるでしょうか。
まずは、あるメーカーの赤ちゃんの目安授乳量を基に、生後12ヶ月までのトータルのミルクの分量を計算してみましょう。(出来上がり量は粉ミルクと水を足した分量なので、実際に使う水のみの量は少し少ないはずです)
生後0〜半月は(一日80ml×7回=560mlで15日で)8400ml、半月〜1ヶ月は(一日120ml×6回=720mlで15日で)10800ml、1〜2ヶ月は(一日160ml×6回=960mlで60日で)57600ml、2〜4ヶ月は(一日200ml×5回=1000mlで60日で)60000ml、4〜12ヶ月は(一日約210ml×5回=1050mlで270日で)283500mlです。合計で420300mlとなりました。
赤ちゃんのミルクを調乳するのに適しているとされている水は1Lあたり70円〜170円と色々ありますが、6社で平均してみた所、1Lあたり約115円でした。この水で全てのミルクを調乳したとすると、一年間で420.3L×115円=48334円となります。
これを安いと思うか高いと思うかは各ご家庭の判断による所となりますが、母乳であれ、水道水で作ったミルクであれ、大抵の子どもは問題なく元気に育っていくものです。
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