白髪は30歳を超えると急にチラホラ出てきます。しかも、なぜかある一点に集中してポツポツとか。
それがだんだんと増えていくのですが、人により側頭部だったり、もみあげ付近だったり、前頭部だったり…
まあこれらはどうにでもなるんですよね。抜くにしても、部分白髪染めするにしても。でも、後頭部だとどうでしょう?無茶苦茶難しくないですか?
白いところに手が届かないもどかしさ
例えばこんな感じになりませんか?
- どこに白髪があるのか見えない
- 鏡を2枚使って抜こうとしても手の動きがチグハグ
- 関係ない髪の毛が白髪染めでダメージを受ける
- 腕が無茶苦茶疲れる
このように、後頭部の白髪対策は非常に困難です。
抜くにしても違う毛を抜いてしまうし、うまく白髪をキャッチ出来ません。
染めるにしても、白髪の部分をピンポイントで染められませんし、適当にやると白髪ではない髪の毛まで染めてしまい髪が荒れてしまいます。白髪染めは髪の毛がパサパサゴワゴワになりますからね。
抜くとハゲるよ
まず抜くのは、そもそもやめておいたほうがいいです。抜くと白髪が増えるとかいう話もありますが、あれは関係ないでしょう。科学的な根拠がないと思います。むしろ、禿げます。白髪抜いていくと。
なぜかというと、髪の毛というのは、1本につき1毛穴ではないからです。
一つの毛穴から数本の髪の毛が生えています。拡大スコープで頭皮を見れば分かります。ネットでもそんな画像は簡単に見つかるでしょう。となると、白髪を抜いたら、一緒の毛穴から生えている黒い髪の毛までダメージを受ける可能性があります。だからハゲるリスクがあるんです。
現に、うちの母親は白髪を度々抜いていたら、髪の毛が薄くなってきたとボヤいています。白髪を抜いたからだけとは言い切れませんが、考えられなくもないです。眉毛を抜いていたらしだいに生えなくなってくるのと似てますよね。
染めるしかないけど注意!
では染めるしかないんですが、普通の白髪染めではダメです。
最初に書いたように後頭部の白髪は自分では染められません。アクロバットな感じになります。仕上がり具合も自分でちゃんと確認しにくいので、外で他人に見られた時に、明らかにそこだけ髪の質感が違うなんてことになります。
そこで、後頭部の白髪を黒髪ごとまとめて黒くします。
じゃあ関係ない髪の毛まで色が付いて不自然になるし、第一髪の毛が荒れるじゃないか?と思うでしょうが、そうならない白髪染めを使えばいいんです。
後頭部を自分で綺麗に染めることができる白髪染めの条件
後頭部を綺麗に、簡単に、なおかつ自然に自分で染められる白髪染めの条件は以下のとおり。
低刺激・低アルカリタイプ
一般的な白髪染めは美容室でやるカラー、パーマと同じ原理です。アルカリ性の液体でキューティクルの隙間を開け、髪の毛の中に色を入り込ませて染めます。
ただ、このアルカリタイプは髪の毛にかなりのダメージを与えます。見えづらい後頭部の白髪を染めるには、周りの関係ない髪の毛にも白髪染めが付くことになるので、ダメージを与えないタイプである極々僅かなアルカリ性の白髪染めでないといけません。
手で塗れるタイプ
これは低刺激、低ダメージの微アルカリの白髪染めだからできることなのですが、手でぺたっと髪の毛に付けて馴染ませられるタイプでないと、後頭部白髪は綺麗に染まりません。
いわゆるペンタイプやハケで塗るタイプは論外。塗り辛い上に、塗った部分と塗っていない部分のコントラストがはっきりしてしまい、これまた不自然な仕上がりになります。
でも、手で伸ばせるタイプだとまんべんなく髪に付きます。その際、地肌に付いてしまう可能性もあるので、上記の超低刺激タイプじゃないとダメなのです。
1回で染まり切らないタイプ
低刺激で手で塗れる白髪染めでも、結局、白髪ではない髪の毛に影響が出てコントラストに不自然さが残るじゃないか、と思うでしょうが、これも大丈夫です。
通常の白髪染めは1回でバッチリ染まってしまいますが、2,3回で染まるタイプならコントラストの段差はできません。
1回で染まる、しかも部分染めだとそこだけ不自然になりますが、後頭部全体を複数回で染上がればとても綺麗に染まります。車やプラモデルでも1回で塗料を塗らないんです。何回も薄く吹きつけて自然にして、コントラストをなじませるのと同じです。
白髪は染めるのではなく色を馴染ませよう
こういったタイプの優しい、でもしっかり染まる白髪染めだと、後頭部の白髪でも簡単です。
このような白髪染めは臭くないのが当然なので、嫌になることもありません。また髪の毛がゴワゴワになって、黒くなったけど髪が跳ねて傷んで余計に老けて見える、不自然に見える心配もありません。
白髪を染めるとは言いますが、色をなじませるといったほうがいいでしょうね、今回の方法は。
髪の毛を黒く染めるのにこだわりすぎて、余計に老けて見えている人が多すぎです。もっと自然に綺麗な髪の毛を手に入れるべきことを忘れないようにしましょう。