産婦人科などで「ブライダルチェック」という文字を目にしたことがありますか?妊娠・出産を視野にいれた健康診断で妊娠しにくい体質もある程度この検査でわかるそうです。
主に婚約中の女性が受けるための検査ですが、受けてから検査結果がでるまで、かなりドキドキハラハラしますよね。もしも妊娠しにくい体質であることが判明したら・・・すぐに相手の男性に伝えるのは本当に勇気のいることです。
妊娠しにくいと告げられた時から女性であることを否定されたような気持ちに暗い気持ちになり精神的なストレスをかかえてしまい、婚約中の彼と結婚することに対して申し訳ない想いで「別れ」を意識する女性もいるでしょう。
相手の男性が自分に対してどんな感情を持つのか、ネガティブに考えてしまうはずです。今まで通りの仲でいられるのか、心底不安になることでしょう。いっそ、こんな検査なんてしなければ良かったと後悔するかもしれません。
妊娠しにくい体質であるという話をするタイミング、言葉の選び方、今後の治療。婚約中の男女にとって、かなりデリケートで複雑な問題です。
ブライダルチェックを勧める病院には、このような女性のために親身になって心のケアをしてくれるようなカウンセラーや相談員が必要なのではないでしょうか。
検査結果を告げ体質改善等の治療方針を話し合うことと同時進行して、よりよい夫婦関係を保っていけるよう相談できる体制をととのえてほしいと思います。
ブライダルチェックを怖がらない気持ちが重要
一般に婚約中のカップルは「子供」の話が非常に高い頻度で話題になります。あなたに似たらきっと頑張り屋さんになるわね。君に似た可愛い女の子がほしいよ!こんな会話で婚約中のカップルは家族という形に夢を描くものです。
誰を結婚式に招待しよう。どこに住もう。子供は何人?人生で最も幸せな時期ですね。しばらくは二人で新婚生活を満喫して何年かしたら子供を作ろう!なんて会話も聞いたことがあります。
結婚して子供ができ家族になる・・・ごく当たり前で自然のことのようですが。もしもの場合を考えて妊娠可能な体質なのかどうか、ブライダルチェックをしておきましょう。
そしてもしも、妊娠しにくい体質であると検査の結果がでてしまったとき。婚約者の子供を産んであげられない事実に絶望してしまうかもしれません。悲しくて一緒にいることが困難になるかもしれません。
でも、この事実を婚約者が受け止めて一緒に考えて生きてくれるかとどうか。妊娠しにくいという現実を受け止めてくれる相手かどうか。ハッキリする機会を与えられたとポジティブに考えてほしいのです。
例え、ブライダルチェックをしなくても結婚してから性交渉を続けていれば妊娠しにくい体質というのは、何年かでわかってくるものです。子供が欲しいと望む夫婦が子供を授からないという問題はお互いが向き合って理解しあう努力が必要となります。
結婚前に妊娠しにくいと分かることは幸運なこと
婚約中にブライダルチェックをきちんと済ませ、妊娠しにくい身体かどうかという事をハッキリ知っておくことは、女性の立場から見てもとても重要な事だと思います。
他ページで書いた和菓子屋の跡取息子のようなところに嫁として入る場合、違う道を選ぶという選択もできるからです。これによってこの男性から離れる一時の悲しみや苦しみよりも結婚生活で何年も続くストレスのほうが何倍も苦しいことは安易に想像がつきます。
さきほどの跡取り息子のお話でわかっていただけたと思いますが、結婚前に妊娠しにくいと判明することは、不幸なことではなくむしろ幸運なことなのです。現実をしっかり見据えて話し合っていける相手かどうか、見極めることもできます。
妊娠しにくいと判明することで、結婚して妊娠、そして出産とそれを当たり前に思うことがありませんから精神的なダメージも軽減されます。できて当たり前ではなく、もしもできたら本当に嬉しいという感情に変わります。
ですから是非、今婚約中のカップルはブライダルチェックを受けてみてください。リアルな結婚生活は中高生のカップルが結婚の話をするような絵空事に過ぎない事ではないのですから。それをしっかり認識するのにも、とても有効です。
不妊というデリケートで深刻な問題が夫婦仲を冷めたものにしないように。ひとりで抱え込んで精神的なストレスでつぶれないように。婚約中のうちにブライダルチェックを受けてしっかりと2人で話し合いましょう。