幼稚園に入ってしばらくして参観日がありました。
折り紙の工作をしている子どもたちをほほえましく見学していたら、そのうちの何人かが折り紙にひらがなで自分の名前を書いていることに仰天してしまいました。
わが家は「子どもは元気に遊ぶ」というのがモットーの育児。といえば聞こえはいいのですが、親のほうで根気づよく文字や数字を教えるなんてことができず、挙げ句の果てに「幼児に勉強は必要ない」なんて強がっていたのですが。
はて。すこしはやらせたほうがいいのかな、と悩みました。
親というのは、わかっていても他の子とわが子を比べてしまうものです。参観日などは特にわが子の「出来」がよくわかるものですから、それだけに「まずい、うちの子はできない」などと焦ってしまいます。
あわてて本屋で幼児用ドリルなんぞを購入してみました。やらせてみようとしたけれど、子どもは鉛筆もって殴り書きして喜ぶだけで、しかもさっさと1冊終わらせてしまい! (文字を書いたのではなく、落書きしただけだ)なんの成果もあったもんじゃありません。
やっぱり幼児向けのお教室とかに通わせたほうがいいのかなぁと愚痴まじりにこぼしていたら、週末になって夫がなにやら子どもに絵本を見せています。
指をさしているのは子どもが大好きな動物の絵本で、ひらがらな動物のなまえが書いてあるのですが、夫がそれをゆっくりと読むと続いて復唱しています。
で、夫が今度はちらしの裏に「うま」と書いて、へたくそな馬の絵を書いてみせると子どもはきゃっきゃっと喜んで、となりに「う ま」と大きく書いているではありませんか。
夫は「おお、うちの子は天才だ」と褒めちぎっている。
バカバカしくなりつつも、同時に自分の焦りにもバカバカしくなってきました。
文字を教えるということ、そのひとつをとっても、いろいろな方法があるのでしょう。でも大事なのは「あの子はできてうちの子はできないからやらせなくては」というよりは、親も一緒になって「できたね!」と喜べるような方法をとることなのかもしれません。
私は幼児教育そのものが悪いとは思いません。やっぱり、できることなら小さいうちから文字が読めて、計算ができるのはいいことだと思うのです。
ただその方法と手段を、親として間違えてはいけないのだなと実感した出来事でした。また、それができたからといって、あるいはできなかったからといって、その子の力を決めるものでもなんでもないということ、たいしたことではないのだという部分もあるのだと思っています。
子育てをしていると、いろんなことを考えさせられますね。
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