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健康・医療

カラダのニオイとDNA遺伝子

ニオイにも相性があるのでしょうか。女性は、特に体臭が強い場合ではなくても、一緒に居て心地良く感じるニオイとそうではないニオイ、逆に、汗をたくさんかいた状態であったとしても、不快にならないニオイとそうではないニオイがあるそうです。それは人それぞれ違い、いわば相性のようなものなのかもしれません。

血液型の相性診断は科学的根拠があるかは不明ですが、近年、HLA遺伝子という白血球に含まれる免疫に関する遺伝子の複合体が男女の相性と関連があるらしいいう研究が報告されております。

このHLA遺伝子はフェロモンとして分泌しているそうで、より遠いHLA遺伝子を女性は“いいニオイ”として感じることがわかっています。

男女学生を対象としたあるの研究では、男子学生に2日間着せたTシャツのニオイを女子学生に嗅がせて、好き嫌いの点数をつけるというもので、その結果、女子学生は自分とはHLA遺伝子の型が遠い男性のニオイを好む傾向が判明したそうです。

遺伝情報が離れている方が、両方の遺伝子を受け継ぐため、免疫の遺伝型のバリエーションが豊富になり、より優秀な子孫を残せるため、女性は本能的に遺伝子の遠い人を選ぶと言われています。また、妊娠すると遺伝情報が近い人をいいニオイと感じるようになるらしいです。それは、近親者に守ってもらうためだそうです。

このように、遺伝子は私たちの気づかないところで行動に影響を与えているようです。普段の何気ない行動や出来事も、本能として組み込まれたものからきているのだと思うと、なんとも神秘的ですね。

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