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顔が臭い!原因とスキンケア方法

顔から変な臭いがする…

それが食べ物の臭いなら気にする必要はありません。代謝がいいくらいなもんです。

問題なのは、例えようのない、油の腐ったような、何かドブ臭いようなカビ臭いような…臭い。これは洗濯物の生乾き菌と同じ。

ただし、殺菌滅菌したらダメです。余計に臭くなります。顔の臭いを除去したいなら、顔の菌を育ててください

男性は洗顔だけで臭わなくなることが多いですが、女性は逆効果なことが多いので注意。

食べたものの臭いは個人差でどうしても臭う

にんにくを食べたら次の日に体臭となって臭いますよね?これって基本的に誰でも。

ただにんにく以外の食べ物でも何となくその臭いがする…これは個人の体質によって差が出ます。またそのときの体調でも違います。

特に胃腸や肝臓が弱っている人は体臭が起きやすくなります。胃腸が弱っていると消化しきれず食物がそのまま腐敗します。つまり食べ物そのものの発酵臭がします。さらに肝臓の解毒作用が弱いと発生した有毒成分の分解もままならず、それが体臭として現れます。

一度リフレッシュしてよく休む。週に1度でも禁酒して消化の良い健康食にしてみる。また亜鉛を取るのもいいでしょう。

そういったことで、食べたものの臭いが体臭となって現れることはかなりなくなります。

顔に食べ物以外の臭いがするのは菌のせい

体臭で代表的なのが汗臭さとワキガですよね。

これどちらも「菌」が原因。

ちょっと珍しいイメージの顔の臭いも同じく「菌」です。

菌は真水では悪臭を放ちません。ただタンパク質や脂質などを餌として食べ、排泄物が皮膚に溜まることで悪臭を放ちます。

でもなぜ顔でそれが起きるのか?

実は、ワキや体全体より、顔のほうがニオイ菌が発生しやすい環境なのです。

もしあなたが男性なら洗顔だけで解決

もしあなたが男性。そして洗顔はあまり気をつけていない…

ということなら、今日からでも丁寧に洗顔してやればO.K.です。おそらくそれでニオイは治まるでしょう。

ニオイ菌は肌の皮脂、古い角質などを餌にして増殖。男性は皮脂量も垢量も多いため、洗顔がいい加減だとニオイ菌が繁殖しがちだからです。

特に特別な洗顔料を使う必要はありません。こすらず、丁寧に。かつ時間をかげ過ぎないで、突っ張らない程度に洗いましょう。

でもあなたが女性ならそうはいきません。

臭いは菌が原因。でも菌は殺菌・除菌してはダメ!

女性の顔のニオイは洗顔だけで解消することがあまりありません。もともと女性はしっかりと洗顔するからです。

では、菌の排泄物が臭いの原因なら、殺菌・除菌してしまえばいいのでは?

確かにワキガ対策スプレーなど、殺菌・除菌する臭いケア用品が目立ちます。

しかし、体臭対策として殺菌・除菌は本来タブーなのです。

なぜなら、臭わない人の肌にもニオイ菌はいて、他の善玉菌によってニオイ菌の活動が抑えられているからです。体臭がする人は、善玉菌より臭いを出す悪い菌の数が優勢になっているだけ。

菌によって体臭がするかしないかは、良い菌と悪い菌のバランス次第。そして殺菌・除菌してリセットしてしまうと、善玉菌の戻りは遅く、ニオイ菌の繁殖が先に始まります。つまり、善玉菌が劣勢になりニオイ菌がより悪臭を作ってしまう。だから殺菌・除菌はダメなんです。

現に、ワキガ治療でクリニックに行くとどんな治療をするか?殺菌ではなく、アポクリン腺の活動を止める手術をしますよね?このことからも、殺菌・除菌に防臭効果がないことを証明しています。

体臭予防ケア用品は制菌じゃないか!?

臭いを抑えるケアスプレーや塗るタイプのスティック。これらは菌の活動を抑える作用があります。

ただ抑えるだけなのでまだいいのです。一時的にニオイ菌の活動を薬剤で抑えるので、ニオイ菌が優勢というのは変わりませんが臭いの元は断つことができます。

ただ顔の場合はこれが不可能。

顔は汗、皮脂、外気にさらされるため、メイクくらいしっかり制菌剤を塗らないと作用が続きません。

そして脇や体と違い顔の皮膚はとても薄いためデリケート。制菌剤はバリア機能(異物を跳ね返す肌の力)の弱い顔の肌には刺激となりかねません。

顔のニオイ菌はどうすればいいのか?

ここまで書けばだいたい分かりますよね?

ニオイ菌の活動を抑えれば顔から悪臭はしません。でも殺菌・除菌してはダメ。善玉菌の活動を優勢にして、ニオイ菌など悪玉菌の活動を抑え抑えるのが正解。

ならず者がいたら、善人で囲んで悪さをしないようにする。そして一緒に仲良く暮らすというわけ。

殺菌・除菌は一切しない。制菌もしない。それが正しい顔の臭い対策です。

善玉菌が活発になる肌条件は?

常在菌の中で善玉菌とされる代表的な菌は「表皮ブドウ球菌」です。

この善玉菌が活発に活動する、住みやすい肌環境を作ってやれば、悪玉菌がはびこらずに悪臭の他、肌荒れや吹き出物といった症状も予防できます。

さらに善玉菌が作り出す天然の保湿クリームが肌を刺激から守り、紫外線の悪影響も軽減してしまいます。つまり保湿、シワ予防、シミ予防にもなるということ。

そんな善玉菌が元気になる肌環境は、

  • 乾燥していない
  • 適度な皮脂が分泌されている

基本的にはこの2つ。シンプルですね。

適度な皮脂というのは、善玉菌の餌になるからです。餌がないと活発になりませんからね。

乾燥・皮脂過剰となると肌の菌はどうなるのか?

肌が乾燥していると表皮ブドウ球菌の活動が鈍り、黄色ブドウ球菌など肌荒れのもとになる悪玉菌が繁殖しやすくなります。

また皮脂過剰だとアクネ菌が繁殖します。アクネ菌は悪玉菌と思われがちですが、日和見菌というどっちつかずのタイプ。有利なほうに味方するちょっと嫌な性格です。むしろ皮脂過剰でなければアクネ菌は善玉菌として活動し、肌を綺麗に清潔に保ってくれるんですよ。

この時点で、

  • 乾燥
  • 皮脂過剰

というニオイ菌が増える条件が揃っていますが、さらに悪臭のもとになるのが「角質」です。

嫌な臭いはタンパク質から生まれる

顔の菌と同じく大腸にも善玉菌、悪玉菌がいます。

おならや便が臭いのは、悪玉菌が作り出した有毒ガスです。

この悪臭ガスの元になるのはタンパク質です。炭水化物抜きダイエットをするとタンパク質過剰になり、体臭やおならが臭くなるのはこのせい。

同じく顔も、タンパク質が過剰に残っていると悪臭のもとになります。

顔の場合は古い角質です。

角質は肌細胞(=タンパク質)が変性したケラチン。これが過剰に積もっていると、皮脂と混ざって雑菌が湧きやすくなります。

  • 乾燥
  • 皮脂過剰
  • 古い角質

この3つが重なり時間が経つと、悪玉菌が顔に繁殖。嫌な悪臭がしてきます。

男性の場合は洗顔がいい加減過ぎる人が多いため、洗顔を丁寧にやるだけで顔のニオイが治まることは多いです。これは古い角質が溜まっていて、男性特有の皮脂の多さが拍車をかけていただけというわけ。

意外?洗顔をきっちりするのはNG

男性は洗顔をしっかりするだけでニオイが消える確率が高いです。

しかし、女性の場合は違います。普段から洗顔をきっちりやっているのに顔からニオイがします。

皮脂がたくさんあると酸化して嫌なニオイが出ます。さらに角質が溜まってニオイ菌がパクパク…

じゃあ洗顔ですっきりしましょうや!!

というのはNGです。

なぜか?

洗顔をしっかりやり過ぎると、余計に悪玉菌の巣窟になるからです。古い皮脂やメイクがそれなりに落ちていれば十分です。

皮膚常在菌は洗顔で9割ほど消滅します。しかし、だいたい半日もしない内に元の量に戻ります。

問題なのは、洗顔をしっかりすると肌が乾燥してしまうということ。皮脂もそうですが、特に重要な細胞間脂質(セラミドや脂肪酸)が減少し、肌水分量がかなり減ってしまいます。

つまり、皮膚常在菌が元に戻ろうとするとき、善玉菌が生きやすい環境ではないのが問題。だから洗顔をし過ぎると悪玉菌が優勢な状態で元に戻ります。つまり肌荒れも起こしやすいしニオイもしやすいというわけ。

洗顔はほどほどで十分。善玉菌が復活しやすい環境を与えてあげることを忘れてはいけません。

皮脂が多い場合も洗顔のやり過ぎはNG

皮脂が多い人も洗顔のやり過ぎはダメです。

皮脂は取り過ぎるとまた多く出てくるだけで意味がありません。さらに肌が乾燥して悪玉菌が繁殖しやすい状態に。

皮脂が多いのは自律神経や外気温の影響がほとんど。乾燥によっても増えますが、基本的にコントロールしきれないので気にしすぎてもダメ。

ただ乾燥状態は皮脂が増えやすいのは間違いないので、やはり肌水分量の維持は大事ということです。

ビタミンCがいいというのも定番ですね。

善玉菌が好むオリゴ糖に注目

お腹のための整腸剤に含まれるオリゴ糖。これは善玉菌の餌になるからです。

同じく肌の善玉菌もオリゴ糖を好みます。ただ肌にオリゴ糖を塗るとベッタベタで大変なことになります。

化粧品では最近この肌常在菌を育てる育菌ケアが注目されています。

共通点として、

  • マイルドな洗顔
  • 保水に着目(セラミドなど)
  • 特別な常在菌の餌を配合

などがあります。

特にバイオエコリアは善玉菌が好むオリゴ糖。乱れている肌常在菌バランスを整えるのに最適です。

顔が臭い人は、このような肌常在菌を、特に善玉菌をいたわれる化粧品でケアしてみるといいでしょう。

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