汗をかくとピリピリしてかゆくなる。
次第にガサガサになる。
汗をかくと肌荒れになってしまう肌。汗は止められないしどうすればいいのか?
でももし、汗をかかなくなったら、汗をかかなくても肌荒れになる可能性が高くなります。
そして、びっくりするくらい、肌が汚くなっていきます…
汗が肌荒れ原因「黄色ブドウ球菌」を抑えこむ!
汗って何かの役に立っているの?
汗で肌荒れする人には信じられないかもしれませんが、汗を一切かかなくなったら、今よりもっとひどい肌荒れになります。
肌荒れが起きる原因は、肌に黄色ブドウ球菌が増えるからです。黄色ブドウ球菌は化膿を引き起こして肌荒れを起こします。
この黄色ブドウ球菌の働きを抑えこむのに汗が必要不可欠。つまり、汗がないと肌荒れするのです。
汗が美肌菌を育てて黄色ブドウ球菌を退治する
汗がないと黄色ブドウ球菌が増えて、肌荒れが起きるって矛盾していない?
肌荒れが起きる原因は黄色ブドウ球菌が増えるからです。
では黄色ブドウ球菌が増える原因は何か?と考えると、汗が必要なことが分かります。
- 乾燥
- アルカリ性
肌がこの状態になると黄色ブドウ球菌が増えやすくなり肌荒れを起こします。
この2つの肌荒れ原因を予防しているのが、表皮ブドウ球菌とアクネ菌です。この2つの菌が主に、肌の乾燥と弱酸性化を維持しています。
そして汗がこの2つの餌となおっており、汗をかかないと餌不足で働きが低下。乾燥とアルカリ化が進んで黄色ブドウ球菌が増殖。肌荒れになるという仕組みです。
アクネ菌がいないと肌荒れが起きる
いやいや。ニキビの原因じゃん!元気にしてどうすんのよ!
みんな大嫌いなアクネ菌。実は美肌菌の1つです。
アクネ菌は増えすぎるとニキビの原因となりますが、適量だと肌をしっとりさせる働きがあります。
アクネ菌が増殖しすぎる原因は皮脂過剰。乾燥やアルカリ化が進むとストレスがかかり、肌を守るために皮脂が過剰に出てしまいます。
つまり、汗をしっかりかいて、アクネ菌を働かせて乾燥とアルカリ化を予防。その結果、皮脂過剰によってアクネ菌が暴走するのを避けられるというわけです。
だから殺菌洗顔をすると肌荒れした…というのは、アクネ菌はもちろん、表皮ブドウ球菌も殺してしまうからです。そしてゼロになった状態だと、過酷な環境に強い肌荒れ菌の黄色ブドウ球菌が増殖してしまうのです。
肌に潤いがないと汗が刺激物になりかゆくなる
でもさ…汗かいたらすぐにかゆくなるし、赤くなるんだよ?
実は、汗は美肌の栄養になるものの、塩分などミネラルが多く含まれており、一種の刺激物となっています。
この刺激物となる汗に肌が負けてしまうため、汗をかくとすぐに肌荒れ、かゆみが起きてしまいます。
しかし、美肌の人は汗をかいて、濡れたまま放置しても肌荒れになりません。その理由は、やはり乾燥とアルカリ化です。
汗に負ける人の肌は、乾燥していてアルカリに傾いているからです。
肌は角質層に含まれる細胞間脂質(セラミドや脂肪酸)と、表皮ブドウ球菌などの美肌菌が作り出す弱酸性の脂肪酸によって、肌に潤いのベールをつくって刺激から守っています。
汗で肌荒れする人は、美肌菌が活躍して潤いと弱酸性化を完成させる前に、汗による刺激に負けてしまっている。だから汗が原因で肌荒れすると思ってしまうわけです。
汗は軽く拭く、そして保湿ケアで汗肌荒れに勝てる
でも汗をかいたら荒れるしかゆくなる…一体どうすれば…
汗は肌荒れ予防に不可欠です。美肌菌の重要な餌になりますからね。
しかし、汗の刺激で肌が負けてしまう…
この原因ですが、汗を拭く、汗で濡れた肌を放置することによって、肌が乾燥してアルカリに傾くからです。この肌環境では肌荒れ原因の黄色ブドウ球菌しかまともに活動できないからです。
汗を拭くとタオルによって汗と一緒に皮脂、角質も取り払われます。つまり、美肌菌の餌が一時的になくなります。また、角質層に含まれる細胞間脂質も失われて乾燥します。
これが頻繁に繰り返されたり、強く肌をこすることで、美肌菌が住めない、乾燥+アルカリ性の肌環境になっていきます。
また、汗に濡れたまま放置すると、肌がふやけて角質層が剥がれやすくなり、湿り気が強すぎて雑菌がわきやすくなります。残った汗の蒸発とともに肌の水分も蒸発。やはり乾燥とアルカリ化が進行します。
つまり、汗をかいたら、汗を拭き取るのではなくてタオルなどに吸い込ませるイメージでオフすること。
そして、美肌菌が住める環境に戻すために、肌の保湿を助けてあげること。適切な保湿がされることで、表皮ブドウ球菌とアクネ菌が正常に働き、肌を弱酸性化させて肌荒れ原因の黄色ブドウ球菌を押さえ込んでくれます。