男性でマラソンのタイムにこだわり、ストイックに練習をこなす方をよくお見受けします。普段から食生活の面でも気を配り、細かくラップタイムを測り、一秒でもいいから前回よりもタイムを縮めたいと努力し、挑戦し続けることに熱心になって居られます。
一方女性は、もちろんタイムや順位だけを気にされる方もいらっしゃいますが、多くの方はマラソンに付随する色々なことに楽しみを見出しているように見えます。
最初は「健康的に痩せたい」などと思い、走り始める方が多いのではないでしょうか。そして実際の大会に出て、まずは「きちんと走りきれるかしら」と心配していたのが、出場回を重ねる毎に「前回よりも短いタイムで走りきろう」という欲求も出てきます。
それと同時に次の大会には何を着ていこう、このランニングスカート履いてみようかしら。或いはバッチリメイクはできないけれど、せめてネイルくらいきちんとしていこうかしら。など、女性ならではの他のことにも目が向いてきたりするものです。
ランニング仲間と、タイムや練習法の話も良いですが、新しいウエアの機能性のみならずデザインの話や、「タイムを縮めるために体重を落としたいのに、○○っていうお菓子が美味しかったから食べちゃった」なんていう話も出てきて、結局マラソンと離れた話題ばかりで盛り上がったりもします。
そしていつの間にかマラソンはおまけで、おしゃれや友人との交流の方がメインになってきたりします。女性は、どっかりしたメインが一つだけというより、小ぶりのメインにおまけが沢山ついてくる方がお得感があり、嬉しいのかもしれません。
マラソンという本筋に、ランニング用のおしゃれやマラソンを通しての友人とのおしゃべりや「あわよくば痩せるかもしれない」という思い等、色々とおまけがついてくることで、余計に楽しめるようになるようです。
男性は、もちろんおまけ部分も楽しみながらも、やはり「タイム」「順位」「フォーム」等、ご自身の中で完結する楽しみの方が、心の中を占める割合が高そうに見えます。
そして、そんな欲張りな女性と、真面目な男性の共通の楽しみと言ったら、やはり何といっても走った後の美味しいビールではないでしょうか。
