現代において不妊で悩んでいる女性はかなりの数いるというのは、統計上明らかになっています。不妊治療は非常に時間と手間がかかるものであるという現実があります。実際に治療を開始してみてからこのことに気づく人が多いようです。
近年においては女性の社会進出が当たり前となり、働く女性がかなり増加しました。いわゆる専業主婦の数は昔よりも減少しました。仕事を持つ女性が増え、結婚後も仕事を続ける人もかなりいます。
では、仕事を持つ女性が不妊治療を行うのはどうなのでしょうか。結婚後も仕事をしたいと思う女性はそれなりのキャリアを積んできた方が多いので、仕事を辞めてしまうことはどうしても躊躇するようです。
ところが、現代の企業における不妊治療をバックアップする体制はまだ完備はされていないようです。不妊治療はどうしても時間と手間がかかりますから、仕事を休まなければならないという場面もあります。
でも、その時に職場の人に不妊治療を理由に休むとはなかなか言えないようです。不妊治療を理由に休むことに対して後ろめたさを感じる人が多いのです。一般の人の不妊治療に対する認知や理解がないというのが大きな理由です。企業の中には徐々に不妊治療による休みを認めるような動きも徐々に見られますが、社会全体で見ればまだまだのようです。
女性が仕事を辞めればいいという考えがありますが、これは経済的な理由から難しいという方もいます。また、現代社会においては女性は貴重な労働力であることは明らかです。これは少子化対策の一環として国を挙げて真剣に取り組むべき課題です。