日本の犬として世界でも人気の柴犬。
かわいい柴犬が最近ご飯を食べない、好き嫌いをして偏食をする…
どうしよう、かわいそう…
実は、その柴犬をかわいがっている買主ほど、ワンちゃんの偏食を悪化させているのです。
飼い主の甘やかしが食べない原因になる
誰だってかわいそうに思うじゃない…もっと厳しくしつけたほうがいいってこと?
極端に言うとそうです。
柴犬は日本人の生活とずっと共に歩んできた歴史ある犬種です。
では大昔、人に飼われていた柴犬は偏食をしていたかというと、当然そういうこともあったのです。でも問題になっていませんでした。
なぜか?
飼い主がそこまで気を回していなかったのです。
しかし、それはその柴犬をいじめていたわけでも、愛情がなかったわけでもありません。
それが犬にとっていいことだからです。
餌をすぐに変えると柴犬も急造グルメになる
ご飯を食べなくても放っておいたらいいってこと?
明らかに異常行動を起こしていたり、体調に不具合があるようなら別ですが、そうでもないのなら放っておいて大丈夫です。
ところが、かわいそうと愛着が過ぎると、過保護になって餌をいろいろ変えてしまっていないでしょうか?
すると柴犬も賢いので、次々新しい餌が出てくるのだからとより好みするようになります。つまり急造グルメ。
人間でもそうですよね。現代になって豊食になったから好き嫌いが増えてきたんです。戦時中だったら蛇でも食べたなんて話を聞くでしょう?すぐに自分の好きな食べものが手に入ることが分かっていると、柴犬でもそれを学習してあまり食べなくなるのです。
普通は2,3日で元に戻る
でもいつまでも食べてくれないかと思って不安になるけど大丈夫?
だいたい2,3日の間に食べるようになります。
人間だとそんなにまともにご飯を食べないなんてことはありませんが、犬はそういったこともよくあります。
病気だと別ですが、別にそういうそぶりがないのであれば、出した餌の種類を変えずに維持していればいずれ食べるようになります。
さすがに空腹になってきたら食べるようになりますよ。
そもそも、偏食もしないワンちゃんのほうが多いわけで、毎日同じドッグフードを食べている犬のほうが世の中には多いですよね?
これは人間だったらありえないんです。毎日ふりかけご飯しか食べていないようなものです。人間だったら発狂するでしょう。
しかし犬は喜んで食べます。
つまり、犬という生き物は味に飽きることがないんです。
これは人より味覚が6分の1ほどと劣っているため。
だから、ウチのワンちゃんがご飯を食べないよ~と飼い主が心配になって、あれこれ餌を変えたりしていると、犬は味覚の興味ではなくて、新しい食べ物をいろいろ見てみたいというちょっと変わったグルメ欲求が湧いてきてしまうのです。
だから、愛犬を心配してかわいがる飼い主ほど、実はその犬の食生活をダメにしてしまっているのです。
柴犬にも好き嫌いはある。でもいつ食べなくなったかが重要
う~ん…なんかショックだけど分かる気がする。他の家庭のワンちゃんって別に喜んで毎日同じもの食べているもんね。いろいろ出すのが良くなかったのか…でもさ、餌がそのワンちゃんに全く合わないということはあるんじゃないの?
やはり犬も個体差があるので、人間の好き嫌いのようなものはあります。
ただ、今まで食べていたのに急に食べなくなった場合は、何かおやつを与えていなかったでしょうか?
そのおやつに味をしめてしまい、関心が飛んでしまって食べないケースがあります。これはおやつを別のものにしたり、量を控えたりすることでドッグフードも食べるようになります。
また、ドッグフードなどを新しいものに変えた場合、ワンちゃんによっては最初食いつきが悪いことがあります。これは警戒心です。
特に柴犬は警戒心が強い犬種で、餌に関しては妙に慎重になる子がいます。むしろ怯えているかのような子もいますね。
だからといって、このドッグフードはダメだととすぐに引っ込めてしまうと、さっき言った急造グルメ小僧になってしまいます。
このような場合は、それまでのドッグフードに混ぜる形で徐々に量を増やしていくといいですね。人間でもいきなり100%食べるものが変わったら驚くでしょう。それでこの子はご飯を食べないなんて言われたら困っちゃいます。
柴犬特有の餌・ドッグフード注意点!
じゃあ基本的にどんなドッグフード、餌でも徐々に慣らしていけば食べてくれるってことだね?
ところが柴犬には問題があります。
柴犬の特徴として他の犬種と違うのは、
- よく活発に動く(瞬発的に)
- 皮膚アレルギー疾患が多い遺伝子
活発に動く柴犬に求められる餌
柴犬は元々狩猟犬だったこともあり、キリッとした体格で瞬発力に優れています。
この特性は普段の動きからも見られて、遊ぶときは他の犬よりピョンと力強く筋肉を動かしています。
このような犬種には良質のタンパク質が十分に必要です。
しかし日本の犬ということで、各家庭では人間のご飯に近いようなものを与えている人もいますし、ドッグフードでも良質のタンパク質が不足しているものがあります。
柴犬の体調に影響がなくても、柴犬本来が持っている活発さが失われていることに気づいていない飼い主は多いのです。
ぜひ、脂肪分の少ない良質なタンパク質(例えば鶏の胸肉など)の動物性栄養を、摂取栄養全体の60%ほどは与えてあげるようにしてください。すると散歩のときの活発さがより目に見えて良くなるはずです。
皮膚疾患が多い柴犬に求められる餌
柴犬は病気に強い犬種ですが、唯一皮膚に問題を抱えている個体がおおい犬種です。
これは外的、後天的な原因より、持って生まれた遺伝要素が絡んでいると見られています。歴代、柴犬は総じて皮膚病が多いのです。
そして特に最近の柴犬は皮膚のトラブルに悩まされがちです。
その原因が餌、特に美味しさを求めたドッグフードにあります。
この美味しさアピールのドッグフードですが、アピールするべきは本来犬に対してのところ、飼い主である人間が美味しそうと感じるようにアピールされているわけです。
結局口にするのはワンちゃんなのですが、美味しそうに魅せるドッグフードほど添加物が多く、それがきっかけで人間のように皮膚アレルギーを起こす柴犬がいます。
他の犬種では何ともなくても、元々皮膚が弱い柴犬にとってはドッグフードが原因だったりします。
いいドッグフードなんだから餌が原因じゃないと考えている人もいるようですが、犬にとっていい餌とは何なのか?これをもう一度考える必要がありますね。
ちゃんと与え続ければ毛並みも綺麗に!柴犬対応の良質ドッグフード
カナガン グレインフリードッグフード
良質の平飼いチキン60%。犬の消化器官に合わない穀物をカットし、必要なビタミン、ミネラル、食物繊維などを野菜、ハーブで自然な形で補えます。味のある良いチキンをたっぷりと使っており、添加物などの食味を良くさせるものは入れていません。なので皮膚が弱い柴犬にとっても安心。
食いつきがいいとの評判の裏に、うちの子は全く食べなかったという家庭もありますが、それまで添加物のドッグフードに慣れているだけです。徐々に比率を増やしていって、体にいいこちらのドッグフードに切り替えていくといいでしょう。