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胎教はお母さんの信じる気持ちが重要

胎教、というとおなかのなかにいる子供に一生懸命お母さんが話しかけたり、中には英語のテープを聴かせたり、基本的にはおなかを通しての「声かけ」により子供の潜在能力に働きかける方法が一般的ですね。

うまれたての赤ちゃんも目があまりよく見えないとか、その能力如何についてはさまざまな研究報告があり、どれが「絶対」とは言えないのが実情ではあります。

しかし、ひとつ言えることは、赤ちゃんはお腹のなかにいるときも、それから生まれたてのときも、お母さんの声を聞いているということです。

すべての教育の基本は、お母さんの「話しかけ」から始まるのです。

おなかの中の子供に毎日九九を唱えて聞かせたからといって、うまれて半年の赤ちゃんがおもむろに九九を言うわけではありません。胎教でバイリンガル教育をしたからといって、その子供の耳が英語と日本語をききわける能力をもって生まれたという証拠はまだありません。

胎教に大事なのは「している人が信じていること」です。
それが英語であろうと九九であろうと、絵本の読聞かせであろうと、「わたしの赤ちゃんは私の声を聞いている。だから聞かせている。その記憶がきっと将来の役に立つ」とお母さん自身が信じて行っているということが何より大事なのです。

信じてやっていることですから、見返りを求めてはいけません。
こうやったから、うちの子はこうなるはずだ、という方程式のようなものは育児にはないのです。

それでも胎教や生まれたばかりの子供に対する親の声かけや話しかけがとても良いと言われるのは、子供をぜひこんなふうに育てたい、という母親の熱意、愛情、やる気という気持ちの問題なのです。

愛情を示す方法はいろいろあります。胎教をしてもしなくても、ほんとうはそんなことはたいした問題ではないのです。おなかをさすって「元気ででてきてね」と声をついかけてしまう母親の姿がごく普通の微笑ましい風景ですが、それがすべての胎教におけるもっとも愛情深い、すてきなメッセージであるということを忘れないでくださいね。

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